ハロウィンのかぼちゃの由来と意味。ジャックオランタンとは?
2017/07/25
ハロウィンの季節になりましたね。
皆さんはなぜハロウィンでかぼちゃが使われるかご存知ですか?
今回はハロウィンの象徴とも言えるかぼちゃの由来や意味、またジャックオランタンとは何なのかお伝えしていきます。
興味のある方はぜひご覧ください。
ハロウィンで使うかぼちゃの由来は?
ハロウィンはケルト人のお祭り「サウィン際」が起源です。
ハロウィンの始まりや起源についてはこちらでお話ししているので、気になる方は覗いてみてください。
ハロウィンとはそもそも何なのか?起源の国は?日本ではいつから広まった?
この頃は「かぼちゃ」ではなく「かぶ」を使っていました。
後にアメリカで広まっていくんですが、アメリカではかぶよりかぼちゃの収穫量が多くかぼちゃがメインで使われるようになります。現在のハロウィンの形はアメリカの文化が中心になっているので、日本を始め多くの国々でかぼちゃが使われています。
サウィン祭が行われていたアイルランドやスコットランド等の地域では今でもかぶを飾っているんですよ。
このかぶやかぼちゃ、どんな理由で使われていたんでしょう!?
ハロウィンでかぼちゃを使う意味は?
ケルトの祭り「サウィン祭」では10月31日は一年の終わりの日であると同時に、収穫をお祝いする日、この世とあの世の境がなくなる日であるとされています。
この日は死者の魂や悪霊がウロウロするので魔除けの為にかぶをくり抜いて火を焚き中に入れていました。ちょうど、提灯のような形ですね。これがジャックオランタンです。
お化けの顔を真似てくり抜くのも魔除けの意味が込められています。お化けでお化けを追い払おうとしていました。今のかぼちゃのお化けは愛嬌があったり可愛らしかったりしますが、元々のお化けはものすごく怖いというか不気味な表情をしています。これで悪霊退散を願っていたんですね。
ちなみにトリックオアトリートの風習も元の意味は死者の魂を供養したり、魔除けの意味合いで行われます。
現在より宗教的な要素が強かった時代、悪霊は本当に恐れられていたんですね。
ハロウィンのかぼちゃを使ったジャックオランタンとは何?
ハロウィン用語でよく聞くジャックオランタン。
ランタンを持ったジャックという意味ですが、これにも元になる話があるんですよ。
昔、ジャックという男がいました。
ある日ジャックは飲み過ぎて酒代が払えなくなり悪魔に払ってもらうようお願いします。悪魔はジャックの魂と引き換えにコインに変身して酒代を払おうとします。
しかしジャックは銀の十字架でそのコインを押さえつけてしまったので十字架が苦手な悪魔は身動きが取れません。
困った悪魔は今後10年間、ジャックの魂を取らないと約束して解放されます。
10年後、ジャックの魂を取りに再び悪魔がやってきます。
ジャックは最後の頼みとして悪魔にりんごを取ってもらうようお願いします。願いを聞き入れた悪魔は木の上に登りますが、ジャックはナイフで木の幹に十字架を刻みます。
木から降りれなくなった悪魔は二度とジャックの魂を取らないと約束して解放されます。
時が経ち寿命で死んだジャックは生前の行いが悪く天国に行けませんでした。仕方がないので地獄に行こうとしますが、悪魔と魂を取らない約束していたので地獄にも行けません。
困ったジャックは悪魔に相談すると、元いた場所に帰るよう言われます。
夜は真っ暗で道が見えないので悪魔は地獄の魂の残り火をジャックに分け与えました。ジャックはその火が消えないよう近くにあったかぶをくり抜いて火を中に入れます。
天国にも地獄にも行けないジャックは今もランタンを片手にこの世をさまよっています。
この話には諸説ありますが、ジャックオランタンの元になった伝承です。かぶから始まった話が今ではかぼちゃのマスコットになったんですね。
まとめ
いかがでしたか?
ハロウィンといえば可愛らしいお化けや仮装のイメージがありますが、元をたどるといろんな話があります。
意味合いも初期の頃と比べるといろいろ変わりましたが、今の時代に合ったハロウィンを楽しんでくださいね。
それでは!