伊勢神宮の参拝法やマナー。別宮の順路や正式参拝の服装は?
2017/05/06
皆さんは伊勢神宮にお参りしたことはありますか?
三重県の志摩半島にある伊勢神宮は昔も今も多くの参拝客や観光客で賑わいます。
最近では伊勢志摩サミットの開催地としても話題になりましたよね。
今回はそんな伊勢神宮の参拝の仕方やマナー、正式参拝の時にふさわしい服装についてお伝えしていきます。
伊勢神宮へお出かけの予定がある方は参考にしてください。
伊勢神宮の参拝法とマナーについて
伊勢神宮。地元の人からは「お伊勢さん」「内宮さん」と言った愛称で呼ばれています。正式には「外宮」と「内宮」、周りにある他の神社も全部合わせて「神宮」って言うんですけどね。
2000年も前から存在し、人々を見守って来てくれた「神宮」さんです。お参りする時はキチンとした参拝法とマナーはしっかりと把握しておきましょう。
まずは参拝時間です。ざっくり言うと日の出から日の入りまでです。季節によって閉まる時間が違うので間違えないでくださいね。
・1〜4月、9月は午前5時から午後6時まで
・5月〜8月は午前5時から午後7時まで
・10月〜12月は午前5時から午後5時まで
内宮に着いたらまず鳥居と橋(宇治橋)があります。鳥居の前で一礼して橋の右側を歩いて進んでください。真ん中は神様の通り道なので歩いちゃダメですよ。お子さん連れの場合は特に注意してください。私も子供の頃ばあちゃんに怒られたので。
そのまま道なりに行くと右手に手水舎があります。ここは神様にお会いする前に禊(身を清める)場所なので必ず立ち寄りましょう。
ここでの作法は柄杓に水を取り左手→右手→口→左の順にゆすぎます。口をゆすぐ時は柄杓に口をつけず、左手に水を受けてゆすいでくださいね。そのまま口をつける方も多く見えるので気をつけましょう。
ちなみに、手水舎を過ぎると右手に五十鈴川に降りる所があるのでそこで禊をしても良いですよ。私は初詣や連休で混雑している時や団体で参拝した時はそちらでやっています。
御正宮に着いたら90度で深くお辞儀を2回します。次に両手を合わせ、右手を下にずらしパンパンと2回拍手をします。その後、お祈りをしてずらした右手を元に戻し、90度で深く一礼して終了です。二礼二拍手一礼、覚えておきましょう。
内宮は何かをお願いすると言うよりは平穏無事の感謝や目標の決意表明をお祈りする場所とされていますので、心の中で自分の住所氏名を告げた後は神頼みより日頃の感謝を伝えると良いですよ!
また、私は個人的なお願いをする時は別宮「荒祭宮」でお祈りしています。御正宮を出て看板をよく見て歩くと荒祭宮への順路が書いてあるので立ち寄ってみるのもおすすめです。何か良いことがあるかもですよ。
他にも内宮の中に別宮はたくさんあるのですが、ありすぎて全部はなかなか回れないので参拝時には本殿と荒祭宮の二つを回っています。
最初の鳥居に戻ってきたらまた一礼して終了ですね。
最後にマナーですが鳥居を越えたら私語は慎む、写真は撮らないといった当たり前の事を守れば大丈夫ですよ。あと、最近のパワースポットブームで敷地内の石に触れたりする方もいるようです(ロープで囲って注意書きもしてあります)。
そんな事をしなくても普通に参拝すれば充分パワーは頂けるので安心してください。というか、ロープの張ってある石なんか触ったら神様に失礼ですよ。
作法とマナーを守って気持ち良く参拝してくださいね。
より詳しく知りたい方はこちらのサイトも参考にしてみてください。
神社庁URL http://www.jinjahoncho.or.jp
伊勢神宮を参拝する時の順路。どこからお参りする?
先ほども書きましたが伊勢神宮は正式名を「神宮」と言い、「外宮」「内宮」を合わせた125の宮社からなります。伊勢市を始め志摩市、鳥羽市、度会町と志摩半島全域に広がります。
内宮の中だけでも10の別宮がありますし、すべて回ろうと思うと正直とても時間が足りません。ですので、ここでは一般的な順路をお伝えしていきます。
内宮の前にまずは外宮から。鳥居をくぐり表参道である「火除橋」から進みます。手水舎で禊をした後は正宮、別宮の順で参拝していきます。外宮での参拝が終わってから内宮に向かいます。
このコースが最も一般的です。外宮から内宮までは車やバスならすぐに着けるのでおすすめです。ただし、休日は渋滞が発生するのでその点だけ気に止めておいてください。
二見興玉神社とは有名な夫婦岩のある神社です。元は神宮に参拝する前に禊をした場所で、厳密に言えばこちらの二見興玉神社で禊をしてから外宮〜内宮と参拝するのが昔の習わしでした。ですので、昔ながらのお伊勢参りを堪能するのであればこのコースですね。
ですが外宮、内宮とは少し距離があるので時間に余裕がある時や伊勢志摩をじっくり観光したい、といった方におすすめです。
この二つのパターンが王道ですね。ですがこれを絶対に守らなければいけないという決まりはないんです。外宮、内宮の中にある別宮の順路も「一般的」と言う程度で、厳格に決まっているわけではないので、皆さんのご都合やお時間に合わせて参拝されて大丈夫ですよ。どこかを飛ばしたからといって天罰が下る事はないのでご安心ください。
2017年3月より伊勢二見鳥羽ラインが無料になりました。
伊勢西インターから鳥羽市までかなり行きやすくなったので
鳥羽方面に行かれる方はぜひご利用くださいね。
お伊勢さん周辺とはまた一味違った海の自然を満喫できますよ。二見興玉神社へのアクセスも格段に良くなりました。
伊勢神宮で正式参拝する時の服装や作法
伊勢神宮の参拝には御垣内参拝というものがあります。特別参拝とか正式参拝と言われる参拝ですね。ここでは、御垣内参拝についてお伝えしようと思います。
御垣内参拝では初穂料納める事により、一般の参拝できる場所よりさらに奥で参拝する事ができます。
初穂料を納める必要がありますが、普段よりさらに厳粛な空気に包まれて参拝したい方、より静かな環境でお祈りしたい方にはおすすめですので、ぜひ一度体験してみてくださいね。
初穂料に関しては、2000円から納める事ができます。金額は色々ありますが、年に何回か参拝されるのでしたら10000円以上寄付すればその年は何回でも正式参拝できるのでおすすめですよ。
両方で参拝できるので、外宮にも行かれるのでしたら、外宮の神楽殿(お守りやお札を売っている所)で初穂料を納めておきましょう。
一つ注意して欲しいのが服装です。正式参拝ではより神様の近くでお祈りするのでキチンとした礼服での参拝が望まれます。
男性の場合は派手でないスーツで問題ないのですが、女性の場合は綺麗な柄付きの物やスカートの丈が短かったりすると参拝をお断りされる場合があります。
せっかく遠方からお伊勢参りに来ても服装が良くなくて参拝できない事態になればどうにもできないので充分にお気をつけくださいね。
神様に対して礼を欠く事のない格好、リクルートスーツのような感じの服装が理想なのかなと思います。
まとめ
お伊勢参りは古くから続く伝統あるものです。
作法やマナーを守り日本の文化を感じてみてはいかがでしょうか!?
伊勢志摩にお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください。
それでは!